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多文化共生って?    −ちょん・ひょんしる−

韓国生まれの私は、留学して10数年間を東京で過ごし、3年前に日本人の夫と5歳になる息子の3人で福島市庭坂に引っ越して来た。新年の挨拶を近所の人たちと一緒に集会所で行い、地元の運動会や祭りを楽しみ、ママさんバレーで汗を流したりする。時に我が家のキムチ工房で近所のご婦人たちとキムチ作りを楽しみ、市民講座で韓国語を教えたりする、ごく普通の女性だと思う。こういうセミナーなどに呼ばれると、私にはいつも韓国人という名札が付けられる。それが付いていると「多文化共生」に役立つらしい。名札を付けていないつもりのみなさんは気が付かないだろうが、日本人という名札を付けているのかもしれない。ふだんの私は、そんな名札を付けていない。肌の色や顔立ちも、日本人と変わらない。日本語も不自由しない。でも、日本人とは違うらしい。多文化共生って、何だろう。ときどき、そんなことを考えさせられる。

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  多文化共生地域づくりリーダーは、(財)福島県国際交流協会で実施されている事業のひとつです。
(事業趣旨より抜粋)
本県においては、平成14年末現在12,500人を超える外国籍を持つ住民が地域社会の一員として暮している。こうした中、多様な文化を排除するのではなく、共存することでその多様性をプラスと捉えた新しい社会システム「多文化共生社会」の考え方の普及を図る必要がある。
このため、その推進の核となりうる様々な分野の地域リーダー(10名程)を育成するため、多文化共生に造詣の深い人物をカナダから招聘しての意見交換や地域リーダーの研修会等を実施し、多文化共生の地域づくりの普及を目指す。
  ←この表紙をクリックすると、ちょん・ひょうしるの報告書がご覧になれます。
 

ちょん・ひょんしるは、多文化共生地域づくりリーダーの一員として様々な活動にあたっています。
以下は、ちょん・ひょんしるがリーダー募集にあてた応募文章です。

「多文化共生地域づくりリーダー」募集に応募するに当たって
ちょん・ひょんしる(鄭玄実)


私は1984年に来日、東京の大学で文学、語学などを勉強しました。日本人男性と結婚、6歳の息子との3人暮らしです。2001年9月福島市に越してきました。
来日した当初、まず私が驚いたことは日本社会の食生活の多様さでした。日本古来の食べ物と外来の食べ物を生活の中に実にうまく取り入れているのです。
ところが、しばらく日本で暮らしていて見えてきたものがありました。日本人は、外国人と交わったり、暮らしをともにするとなると、どうも食べ物のようにはスムーズにいかないようです。
いま、欧米などの移民社会ほどではないにしても、異なる生活習慣や文化を持つ数多くの人々が、世界各地から日本に渡ってきて暮らし始めています。かつては大陸文化をうまく取り込んできた日本ですが、今世紀どうやら新たな文化的課題に直面し、互いに戸惑っているところではないでしょうか。
そんないま、福島で「多文化共生社会」をテーマとした取り組みが始められるとか、時宜に適ったすばらしいことで、大歓迎です。
まず私は、互いに違うこと、異なることに「気づく」こと、そして、それを「認め合うこと」が出発点になると考えます。これは20年ほど日本で暮らしてきた私にとっても生涯テーマの一つになると感じています。是非お役に立ちたい、率直にそう思っています。浅学非才をかえりみず、ここに応募いたします。皆様との交わりを通し、学ばせていただければ幸いです。どうかよろしくお願い申し上げます。

   
 

〜多文化共生における一考察〜
筆者:「多文化共生地域づくりリーダー育成事業」参加メンバーの小室さん(福島県南部在住)

ぼくが考えているのは「多文化共生を基本にした青少年育成」です。青少年育成団体はたくさんありますが、多文化共生に特化した、外国人に特化した団体は多くはないと思います。いきなり「多文化共生」という広いテーマでやるよりは、なるべく多くのメンバーが興味があるテーマでやった方がいいと思いました。  なぜこんなことを考えたかというと、先日県庁の青少年グループ主任と情報交換していたときに、海外派遣事業「県民の翼」15年度イギリス派遣「地域コミュニティコース」(青少年育成がメイン)の団員がイギリスで学んできたことをどのようにして生かすことができるか話し合う予定だと聞いたからです。また青少年グループでは、大阪や愛知で実際に取り入れられているユースサービス(青少年育成の取り組み)を視察してきて、その視察内容も報告として話し合いに盛り込むそうです。ここにぼくも参加します。というのも一昨年に「日英青少年指導者セミナー」という国の海外派遣事業に参加して、青少年育成を勉強してきたつながりで話が来ました。ぼくは「外国人に特化した青少年育成を進める団体の一員」として参加しようと思っています。この話し合いの結果、どこまで動くかは予測できませんが、これに参加すれば何か見えてくるのではないかと思います。ちなみに関西地方のスタディーツアーも提案する予定です。視察先の選定は青少年グループにお願いできます。ただ助成金が出ないときは、全額実費になりますが・・・。もし彼らと連携できれば、青少年育成に関しては一つのネットワークになります。  それから、ぼくが塾の講師をやっていての体験ですが、生徒に「勉強しろ」と言っても勉強する習慣を身につけさせるのは不可能です。こちらが個人個人の性格や能力を見て、彼らに合った教材を与え、理解できるまでとことんつき合ってあげる。これを1年間繰り返して初めて勉強する習慣が身につきました。とにかく講師一人一人が一生懸命やったおかげで、うちの塾ではやめた生徒はほとんどいないし、高校に合格している3年生でも1,2年生と同じように勉強しています。だからぼくは英語を教えているのではなく、英語を教えながら人材育成をしているのだと気がつきました。これは「多文化共生」を伝える時も同じだと思います。1、2回くらいの講演やワークショップでは、多文化共生の考え方は身につきません。ここで身につくとは、そういう考え方を持つだけではなく、自然に行動できるということです。ここまでなるには相当の時間がかかると思います。支援でもないし、助けるということでもない、「育成する」ということです。「人材育成」というテーマでやっていけないかと思いましたが、みなさんはどう思いますか?